行事のチラシや掲示物を作るとき、こんな時間を過ごしていませんか。
検索窓に「夏祭り イラスト 無料」。素材サイトを開いては閉じ、開いては閉じ。「ちょっと違う」「これは有料だった」「可愛いけど雰囲気が合わない」……気づけば1時間。結局、去年と同じ絵に落ち着く——。
今日でその旅を終わりにしましょう。いまのAIは、欲しい絵を日本語で説明すると、その場で描いてくれます。しかも注文は、たった1行でいいんです。
夏祭りの案内チラシを作っているんですが、ちょうどいい絵がどうしても見つからなくて。うちは高齢の方も車いすの方も参加するので、「みんなで楽しんでいる感じ」の絵が欲しいんです。でも素材サイトには、そういうのがなかなか……。
それは「探す」から「注文する」に切り替えるときです。「高齢の方も車いすの方も一緒に盆踊りを楽しんでいる、やさしい水彩風のイラスト」——そう言っていただければ、その通りに描きます。探しても見つからない絵こそ、注文で作る絵なんです。
やり方 ― 画像が作れるAIに、日本語で注文
GeminiやChatGPT、Copilotなど、いまの主要なAIアプリは画像づくりに対応しています(スマホアプリでも使えます)。チャットに、こう打つだけです。
数十秒ほどで、絵が出てきます。初めて見る方はたいてい、ここで一度固まります。「探しても無かった絵」が、目の前に現れるからです。
注文のコツは3つだけ
何度か使うと分かるのですが、いい絵が出るかどうかは 注文の言葉 で決まります。コツは3つです。
- 画風を言う … 「やさしい水彩風」「絵本のような」「シンプルな線画で」。画風の一言があるだけで、チラシ全体の雰囲気に合った絵になります。
- 入れたい人・物を言う … 「高齢の方も車いすの方も」「やぐらと提灯」「犬も一匹」。素材サイトでは選べなかった細部を、注文では指定できます。福祉の現場のチラシに「うちの雰囲気」を映せるのは、これのおかげです。
- 「文字なし」と言う … 実はAIの絵は、絵の中の文字が苦手です(看板の文字が崩れがち)。「文字は入れないで」と頼んで、タイトルや日時は後から自分でチラシに載せるのが正解です。
気に入らなければ、描き直してもらう
一発で理想の絵が出なくても、がっかりしないでください。そこからが本番 です。
この「もっと〇〇に」の往復は、この連載でくり返しお伝えしてきたAIとのつきあい方そのものです。しかも一度気に入った絵が出たら、「同じ雰囲気で冬の会も」と頼めば、チラシの絵に統一感 まで生まれます。
大事な注意 ― 3つだけ守って
手軽なぶん、守ってほしい線引きがあります。
- 実在のキャラクターや有名人を頼まない。 「〇〇(アニメのキャラ)風に」「あの俳優さんの似顔絵を」は、著作権・肖像権の問題になります。頼むのは、あくまで自前のオリジナルの絵まで。
- 利用条件は、使うサービスで確認を。 生成した画像をどこまで使ってよいか(商用利用など)はサービスごとに決まりがあります。迷ったら、まずは 施設内の掲示物や配布物 から使い始めるのが安心です。
- 実在の人の写真とは、別の話。 利用者さんや職員の写真をAIで加工する話は、この記事の範囲ではありません。それは個人情報の線引きの領分です。描いてもらうのは、実在しない人たちの絵だけにしましょう。
ひとこと: 「絵ごころが無いから」とあきらめてきた方へ。もう必要なのは絵ごころではなく、言葉で注文する力 です。そしてそれは、日々の仕事で「こういう感じにしたい」を言葉にしてきた、みなさんの得意分野のはずですよ。
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「こんなこと、パソコンやAIでできる?」というギモンがあれば、お問い合わせフォームからぜひ教えてください。次の「教えてAIさん」で取り上げるかもしれません。