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スライド作成も、AIさんに“1行”お願いするだけ ― NotebookLMで資料づくり

会議の資料、研修のスライド、活動報告のまとめ——。「作らなきゃいけないのは分かっているけれど、時間がない…」。福祉の現場では、よくある悩みですよね。

今回ご紹介するのは、その スライドづくり の話です。しかも、やることは たった1行お願いするだけ。手元にある資料(PDFなど)をAIに渡して、「◯◯について、スライドにまとめて」とお願いすると、たたき台が数分でできあがります

🙂

スライドって、いつも一枚ずつ作っていて…。正直、すごく時間がかかっちゃうんです。

🤖

それなら、Googleの NotebookLM(ノートブック・エルエム) がぴったりですよ。手元の資料を渡して「これをスライドにして」とお願いするだけ。資料の中身にそって、いい感じにまとめてくれます。いっしょにやってみましょう。

NotebookLM って、なに?

はじめての方のために、かんたんに。

  • NotebookLM(ノートブック・エルエム) … Google がつくった 無料で使えるAI。ふつうのAIとの一番のちがいは、**「自分が渡した資料“だけ”をもとに答えてくれる」**こと。
  • だから、ネットのどこかの当てにならない情報ではなく、手元の報告書やマニュアルに書いてあることに沿って、要約したり、スライドや音声にまとめてくれます。うそが混じりにくいのが安心なところです。

むずかしい設定はいりません。資料を入れて、ふつうの言葉でお願いするだけです。

今回やってみること

nestの 地域生活支援のページ に載せている、巣立ちプロジェクトの活動報告書(2022年度〜2025年度の4年分) を資料にして、こんなお願いをしてみます。

お願いの1行 どうして性に関する取り組みが必要になったかを説明するスライドを、7枚にまとめて作成してください。

4年分の報告書を人が読み返して、要点を拾って、スライドに起こして…と考えると、なかなかの作業量です。それを 1行のお願いで やってもらおう、というわけです。

はじめる準備 ― NotebookLM を開く

「導入」といっても、アプリを買ったり、むずかしいインストールをしたりする必要はありません。インターネットにつながったパソコンがあれば、それだけで始められます。

用意するもの

  • パソコン(インターネットにつながっていればOK。ふだんお使いのもので大丈夫)
  • Googleアカウント(=Gmailのアドレス)。お持ちでなければ、無料でつくれます
  • 料金 … NotebookLM は 無料 で使えます

開き方(3ステップ)

  1. パソコンでいつものブラウザ(Chrome・Edge・Safari など)を開きます。
  2. 上のアドレス欄に notebooklm.google.com と入力して開きます。
  3. 「Google でログイン」 を押し、お手持ちのGoogle(Gmail)アカウントを選びます。
ブラウザでnotebooklm.google.comを開き、Googleアカウントでログインする画面のイメージ
▲ アドレス欄に「notebooklm.google.com」→「Google でログイン」。これだけで準備完了です

ログインできれば、もう準備は完了。むずかしい設定はありません。

やってみよう

① 新しいノートブックを作る

NotebookLM は、テーマごとに 「ノートブック」 という入れ物を作って使います。画面の 「+ ノートブックを作成」 を押すと、まっさらなノートブックがひとつできます。まずはこれだけでOKです。

② ファイル(PDF)を「ソース」として追加する

NotebookLM は、あなたが渡した資料(=「ソース」) だけを読んで考えます。なので、まず読ませたい資料を入れましょう。今回は、報告書のPDFファイルを入れます。

  1. + ソースを追加」を押します。すると、資料の入れ方を選ぶ画面が開きます。
  2. 今回はパソコンの中にあるPDFなので、「ファイルをアップロード」 を選びます。
  3. パソコンのフォルダが開くので、報告書のPDFを選んで「開く」。ファイルは まとめて複数えらんでもOK(今回は2022〜2025年度の4つを一度に選びました)。
  4. 少し待つと(数十秒ほど)読み込みが終わり、左側の「ソース」欄にファイルが並びます。名前の横に チェックが入っていれば、読み込めた合図です。
NotebookLMのソース追加画面。ファイルをアップロード・ウェブサイト・ドライブ・コピーしたテキストから資料を入れられる
▲ 「ソースを追加」で開く画面。パソコンのファイルは左下の「ファイルをアップロード」から入れます

ちなみに、入れられるのはPDFだけではありません。用途に合わせて選べます。

  • ファイルをアップロード … パソコンにあるPDFやWord、画像など
  • ウェブサイト … ホームページのURLや、YouTubeの動画
  • ドライブ … Googleドライブの中の資料
  • コピーしたテキスト … コピーした文章をそのまま貼り付け

③ 右側の「Studio」で、作れるものを選ぶ

資料が入ると、画面の 右側に「Studio(スタジオ)」 という欄が出てきます。ここが、AIに“何を作ってもらうか”を選ぶ場所です。ボタンがいくつも並んでいて、それぞれ別のものを作れます。

NotebookLMの右側「Studio」パネル。音声解説・スライド・動画解説・マインドマップ・レポート・フラッシュカード・クイズ・インフォグラフィック・Data Tableのボタンが並んでいる
▲ 右側の「Studio」。同じ資料から、いろいろな“かたち”のものを作れます
  • 音声解説 … 2人のAIが会話する ラジオ番組(ポッドキャスト) を自動で作ります。移動中に“耳で聞く”のに便利
  • スライド … 発表用の スライド(今回つかうのはこれ)
  • 動画解説 … 内容を、ナレーション付きの 動画 にまとめます
  • マインドマップ … 要点を、枝分かれの図(考えを整理する地図)にします
  • レポート … 文章での 要約・レポート・学習ガイド を作ります
  • フラッシュカード … 表に問い・裏に答えの 暗記カード
  • クイズ … 内容から 確認テスト(クイズ) を作ります
  • インフォグラフィック … 要点を 1枚の図解ポスター にまとめます
  • Data Table … 内容を 表(一覧) に整理します

ちょっとしたコツ: ボタンにマウスの矢印をそっと重ねると、「何を作るボタンか」の説明がふきだしで出ます。迷ったら重ねて確かめてみてください。

④ 「スライド」を選んで、1行お願いする

今回作りたいのはスライドなので、「スライド」を選びます。すると入力欄が出るので、あとは お願いを1行 入れるだけ。

NotebookLMに4年分の報告書PDFを読み込ませ、「どうして性に関する取り組みが必要になったかを説明するスライドを7枚にまとめて作成してください」とお願いしている画面
▲ 左に4年分の報告書。右のStudioで「スライド」を選び、下の入力欄に“1行”お願いするだけ

あとは待つだけ。数分で、資料の中身にそったスライドができあがります。

⑤ 数分で、7枚できあがりました

これが、たった1行のお願いから AIがつくった7枚のスライド です。4年分の報告書を読み解いて、「表紙 → 支援の出発点 → 自己決定の広がり → 起きている課題 → 包括的性教育へ → 支援者の壁 → 結論」と、ちゃんと筋の通った流れに束ねてくれました。

デザインや図解も、AIがいい感じに整えてくれます。もちろん、このあと 文言を直したり、順番を入れかえたり も自由。「たたき台がゼロから一気に7枚」——ここまでが、数分の出来事です。

ここが、うれしいところ

  • 読み返す手間がない … 4年分の報告書に、ぜんぶ目を通してくれます。人が全部読み直さなくても、要点を拾ってスライドにしてくれます。
  • 資料に“そって”作ってくれる … NotebookLMは、渡した資料だけを見て作ります。だから、事実からかけ離れた内容になりにくいのが安心です。
  • たたき台がすぐできる … 「まっさらから作る」より、「できあがったものを直す」ほうがずっと楽。枚数(今回は7枚)や切り口も、お願いの言葉で変えられます。

気をつけたいこと

とても便利ですが、福祉の現場では次の点を忘れずに。

🤖

①利用者さんの個人情報を含む資料は、そのまま入れない:氏名・住所・障害や病気のことなどが載った資料は要注意です。入れるのは 公開済みの資料や、個人が分からないように整えたもの にしましょう。事業所のルールも必ず確認を。

  • ②できたスライドは“下書き”です … そのまま使わず、最後は必ず人が読み、事実(日付・数字・固有名詞)を確認してください。AIが取りちがえることもあります。
  • ③大事な場面ほど、ひと手間を … 対外的な発表や公式な報告に使うときほど、内容のチェックと言葉の手直しを大切に。

ひとこと: 今回のように、自分たちの活動報告そのものを資料にできるのがポイントです。「4年間、何を積み重ねてきたか」を、AIがきれいに束ねてくれる。日々の記録が、そのまま“伝える力”に変わります。

「こんなこと、パソコンやAIでできる?」というギモンがあれば、お問い合わせフォームからぜひ教えてください。次の「教えてAIさん」で取り上げるかもしれません。

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