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AIさんに“最初のお約束”を渡そう ― NotebookLMのカスタム指示で出力がグッと良くなる

前回の記事で、NotebookLMでスライドを作る話 をご紹介しました。手元の資料を渡して「1行お願いするだけ」で、たたき台ができる——とても便利です。

でも、実際に使ってみると、こんな“惜しい”ことはありませんか。

  • できあがった文書に 出典(どの資料の何ページか)が書かれていない
  • Wordや PDFにすると、丸数字(①②③)や矢印(→)が文字化け してしまう
  • 作るたびに 文体や体裁がバラバラ で、そろえ直すのが手間

今回ご紹介するのは、これを 最初のひと手間で、まとめて解決する 方法です。キーワードは 「カスタム指示」。むずかしくありません。

🙂

NotebookLM、便利なんですけど…毎回「出典も付けてね」「文字化けしないでね」ってお願いするのが地味に面倒で。

🤖

それ、毎回言わなくて済む方法がありますよ。ノートブックに「カスタム指示」という“お約束”を一度だけ登録しておくんです。そうすると、そのノートブックの答えはぜんぶ、そのお約束にそって返ってきます。nestで使っているものを、そのまま差し上げますね。

「カスタム指示」って、なに?

たとえば、新しく入った職員さんに仕事をお願いするとき。最初に 「うちでは日付はこう書いてね」「報告には必ず根拠をつけてね」 と“お約束”を伝えておくと、その後は細かく言わなくても、いい感じに仕事をしてくれますよね。

カスタム指示は、それのAI版です。NotebookLMのノートブックごとに、「あなたはこういう役割で、こういうルールで答えてね」 という指示を一度だけ登録しておく機能です。

  • 一度登録すれば、そのノートブックの答えは、ぜんぶそのルールにそって返ってきます
  • チャットの答えだけでなく、スライドやレポートなどStudioの出力にも効きます
  • いつでも書き換えられます。合わなければ直せばOKです

どうして使うと、いいの?

「わざわざ設定しなくても、そのまま使えるのでは?」と思うかもしれません。でも、“お約束”を渡しておくと、こんなに変わります。

🤖

①毎回のお願いが、短くなる:「出典も付けて」「文体は〜で」と毎回書かなくても、最初のお約束が効き続けます。お願いは本当に用件だけでOKに。

  • ②答えの“質”がそろう … 誰が使っても、いつ使っても、同じルールの答えが返ってきます。事業所で共有するときに安心です。
  • ③出典(根拠)が必ず付く … 「どの資料のどこに書いてあったか」を必ず示すよう約束させておけるので、あとで確認しやすくなります。
  • ④文字化けを防げる … 丸数字(①②③)や矢印(→)など、PDFで化けやすい文字を最初から使わせないルールにできます。印刷や配布のときのトラブルが減ります。
  • ⑤「文書」か「スライド」かを、自動で見分けてくれる … レポートを頼めば文書のルールで、スライドを頼めばスライドのルールで、体裁を整えてくれます。

ひとことで言えば、**「毎回のお願いを、最初の一回にまとめる」**のがカスタム指示です。手間が減って、質はそろう。使わない手はありません。

nestから、そのまま使えるプロンプトをどうぞ

とはいえ、「じゃあ、その“お約束”を自分で書いてください」と言われると、ちょっと困りますよね。そこで、nestが実際に使っているカスタム指示を、そのまま差し上げます。下のボックスの内容をコピーして、NotebookLMの「カスタム」欄に貼り付けるだけです。

nest特製プロンプト(NotebookLM カスタム指示) 約2,500字/そのまま「カスタム」欄へ貼り付け
読み込み中です…(表示されないときは下の「テキストで保存」からどうぞ)
テキストで保存

このプロンプトには、これまでにご紹介した工夫が詰め込まれています。出典を必ず付ける/PDFで化ける文字を使わない/文体をそろえる/文書とスライドを自動で見分ける など、福祉の現場で「そのまま配れる」文書に近づくためのルールばかりです。法令や条文を扱うときの書き方のルールも入っています。

この道具について

このプロンプトは、nestが Anthropic社のAI「Claude(クロード)」(開発ツール Claude Code)に相談しながら作成したものです。「福祉の現場で使う文書に必要なルールを、初心者でも迷わず使えるかたちにまとめてほしい」とお願いして、何度も手直しをして仕上げました。AIに“AIへの指示書”を作ってもらった、というわけです。どうぞご自由にお使いください。

設定は、たったの2ステップ

貼り付ける場所さえ分かれば、設定はあっという間です。パソコンでNotebookLMを開き、資料(ソース)を入れたノートブックを用意してから始めましょう。

① 「チャットを設定」を開く

チャット欄の右上に、つまみ(スライダー)のマーク があります。ここにマウスを重ねると 「ノートブックを設定」 と出ます。これを押すと、設定の画面が開きます。

NotebookLMのチャット欄右上にある、つまみ(スライダー)マークにマウスを重ねると「ノートブックを設定」と表示される
▲ チャット欄の右上、つまみのマーク(「ノートブックを設定」)を押します

② 「カスタム」を選んで、貼り付けて、保存

「チャットを設定」の画面が開いたら、あとは3つだけ。

  1. 「カスタム」 を選びます(青いチェックが付きます)。
  2. その下の大きな入力欄に、さきほどコピーしたプロンプトを貼り付け ます(Windowsなら CtrlV、Macなら V)。
  3. 右下の 「保存」 を押します。
NotebookLMの「チャットを設定」画面。「カスタム」を選び、入力欄にプロンプトを貼り付けた状態。右下に保存ボタン
▲ 「カスタム」を選び、プロンプトを貼り付けて「保存」。文字数(例:2506/10000)が出ていれば、ちゃんと入っています

これだけです。以降、そのノートブックへのお願いは、すべてこのお約束にそって 返ってくるようになります。

使ってみると、どう変わる?

同じ資料に「活動報告のポイントをまとめて」とお願いしても、設定の前と後で答えが変わります

  • 設定なし … 要約はしてくれるものの、出典が書かれていなかったり、体裁が毎回まちまちだったり。
  • 設定あり … 文末に 「(出典:事業報告書、p.12)」 のように根拠が付き、文字化けしない文字だけで、そろった体裁の文書が返ってきます。

「あとから直す」手間が、ぐっと減ります。最初の一回だけ貼り付けておく——それだけの違いです。

気をつけたいこと

とても便利ですが、福祉の現場では次の点を忘れずに。

🤖

①利用者さんの個人情報を含む資料は、そのまま入れない:カスタム指示を設定しても、これは変わりません。入れる資料は公開済みのものや、個人が分からないよう整えたものに。事業所のルールも必ず確認してください。

  • ②できた文書は“下書き”です … カスタム指示で質は上がりますが、最後は必ず人が読み、事実(日付・数字・固有名詞・出典)を確認してください。
  • ③ノートブックごとに設定します … カスタム指示は、そのノートブックだけに効きます。新しいノートブックを作ったら、もう一度貼り付けてください。
  • ④合わなければ、書き換えてOK … 「もっとこうしたい」があれば、同じ画面で自由に直せます。使いながら、自分たちの現場に合わせて育てていきましょう。

ひとこと: 良い“お約束”は、一度作れば長く使えます。今回のプロンプトを土台に、「うちの事業所ではこう書きたい」を少しずつ足していくのがおすすめです。

「こんなこと、パソコンやAIでできる?」というギモンがあれば、お問い合わせフォームからぜひ教えてください。次の「教えてAIさん」で取り上げるかもしれません。

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